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時代をゆく武雄市立図書館

 ひょっとしたら、市民は足元を見透かされている?

971438_332353880234484_148003323_n.jpg全国発信するナウい図書館 
  今回の九州ツアーのそもそもの動機であった武雄市立図書館に行ってきました。TUTAYAと提携し、全国に話題発信しているナウい図書館です。
 圧倒的な存在感で本が迫ってくる感じ。ある意味では、本好きにはたまらなく思える空間です。そして、図書館員のコスチュームがかっこいい!まるで、どこかの垢ぬけたホテルマンのようです。
 そして、コーヒーを飲みながら読書ができる、売り物の雑誌が読めるスタバが一番いい場所に置かれています。オシャレ!です。
 また、年中無休で夜9時まで開館。返却は宅配でも可。いやあ、便利ですよね!

 また、今日は祭日だったから?90台も収容可能な駐車場は常に満車状態。武雄駅で落ち合った友人とは、図書館前のゆめタウンに停めさせていただきました。そんなお客様は多いだろうなあ。
 勇躍玄関に向かうと、武雄市立図書館の看板の横にCD・DVD今日はレンタル100円の赤い幟が何本も。そして写真の看板。おっ!ここの図書館は、スタバがやってんのか!
 そして、玄関から中まで人・人・人。スタバの席はず~~っと満席。最後に見に行った児童コーナーのフロアーも、親子で本を読む家族でいっぱい。こんな光景は見たことがありません。

コーヒー断念
 スタバですが、今まで全く図書館に縁がなかっただろうと思われる人たちでごった返しています。話したかった我々もコーヒーは断念。
 そりゃあそうです。TUTSYAの販売用雑誌が読み放題。しかも、文化的香りの高い素敵な建物の特等の場所ですからね。リッチな気分になりますよね。
 ここで文化的生活の空気を共有した皆さんの1割でも新たなユーザーになれば、公共図書館としては目的の一つは達成できることになるんですよね。

130916takeo.jpg 

 2000年オープンの図書館を、敢えて民間資本を活用しながらリニューアルしたわけですから、これくらいの効果がなければ、何だということになりかねません。今のところ集客施設としての所期効果は十二分に出ていると評価できるだろうと思います。
 でも、市民は足元を見透かされているのでは?というのが僕の率直な感想です。もっと言えば、というか、その心は、市民の民度を下げようと思って仕掛けられているのに唯々諾々と受け入れているのかと穿ってみたくなったから。

見せ場を繕う
 その理由の一つは、かなりの閉架を開架に動員し見せ場を繕っている。象徴は、手の届かないところに児童書が並べられているという点。過渡期かもしれませんがね。
 でも、以前の図書館の裏機能部分がスタバとTUTAYAの売り場面積に浸食されて狭まっているようですから、閉架機能は相当下がっているのではないでしょうか。
 専門家ではないので、その理想的な割合のようなものはわかりませんが、極端に利用頻度が低いものの、資料価値の高いものの管理などに問題は生じないのでしょうか?

 そして、一番の理由は、レファレンス機能と子どもたちの学習機会への配慮です。
 質の高いレファレンスにはバックヤード機能が必要だと思いますが、前述のようにバックヤード機能は大きく縮小されているようですし、機能提供をわかりやすく知らせる配慮もありません。何より、子どもたちが調べ学習をする、そんな前提は無いに等しいレイアウトのように感じられたのは寂しい限り。ですから、学校図書館支援とか、学校図書館教育支援なども考えられていないのでは?
 市民文化を興隆する拠点としての位置づけは?そして、人を育てたいという熱い思いが伝わってきませんでした。

文化を提供する視点
 何より、この建物の一番素敵な場所を商業主義に売り渡した現実というのは、さもしい気ちがしたのです。
 アントネッラさんは、未来の図書館は人の出会う場所、人と人をつなぐ場所としてプロデュースすることが大切で、本を中心に考えるのではなく、文化を提供するという視点で市民、ユーザーともっと連携すべきだと話しました。図書館をそんな場所として機能させるという展望があれば、一番素敵な場所は市民のために取っておくんでしょうが。
 だから?子どもたちの微妙な心や、ユーザーがゆったり読書を楽しむというような空間への配慮が見えないように感じました。僕的に言うと、眠くなっても惰眠を貪れそうなところが見えんのですね。あのスタバでは寝にくいしね(^^;;

 最後に、山川図書館で棚磨きという言葉を聞きました。本への思いや、ユーザーへの思いはこうした小さいところに表れるのだろうと思います。
 図書館職員で本への愛着のない方はいないだろうと思いますが、その辺の配慮が不足しているように感じました。きっと、武雄市立図書館の館員は、忙しいのだろうなあ。ちょっぴり気のどく。

 時代ですから、市民セクターと協働して公共施設を市民のために有効活用することは避けて通れませんし、行政が独善的にならないためにも必要です。
 しかし、その手法は衆知を集めてよくよく考えることが大切ではないでしょうか。
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| 芸術文化振興 | 22:41 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

嬉しいコメント

落伍弟子さん、ですか(*^^*)

全く素人の視点ですが、お褒め頂き、恐縮です。

未来社会を創造する大切なインフラですから、単なる無料貸本屋では勿体なさすぎます。
前日に指宿図書館の市民、特に子どもたちへの思いを痛いほど感じましたので、余りの落差に「市民を蔑むな!」という思いでした。

図書館と図書館職員のステータスを上げたいものです。

今後とも、ご指導をお願いいたします。

| 管理者 | 2013/09/20 00:26 | URL | >> EDIT

やはり子供目線でごらんになっておられますね

ご無沙汰しております。

よく見かける「視察報告」とは一味もふた味も違っていて、さすが学校図書館充実に東奔西走なされてこられた方の視点だなと思いました。

 これからも社会教育施設の充実(学校図書館も生涯教育に位置付けられますよね)にご活躍のことと期待しております。

| 落伍弟子 | 2013/09/19 02:40 | URL |

市民参加がポイントですね

返信までいただき、ありがとうございます。
仰る通り、最終的には市民の皆さんの動きにかかってくるわけですので、
まずは市民の皆さんも含めた世間一般に情報や問題を知らせていき、
広く知っていただいた上で、ご判断いただきたいと考えています。

指宿の記事も拝見しました。色々な取り組みがされているのですね。
指宿の写真の棚の高さは2.5mほどでしょうか。
2m以上の部分には置かないようになっているようですね。
ご覧になったように武雄市図書館の巨大書架はこれの倍近い高さがあり、
更に2階部分は細い通路での作業になるため非常に危険だと考えています。
このあたりの詳しい考察については、参考として以下の2つをお知らせしておきます。
  http://goldenhige.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/39m46m1213-1990.html
  http://togetter.com/li/540858

武雄市図書館については「ハリーポッターに出てくる図書館のようだ」という
感想を見かけたこともありますし、圧倒的な存在感の魅力は理解できます。
ただ、上の図や写真等を踏まえ、安全性、利便性、そして雰囲気等を
トータルで考えた場合、やはり武雄市図書館の巨大書架は
  「見た目の雰囲気だけを求めすぎて非常に危険」
と判断している次第です。
「安全性等に十分な配慮がなされた形跡が無い」のも問題だと考えています。
拙速な改装計画でしたので、検討不足による様々な弊害が出ているようです。

情報公開と説明責任の遂行にもとづく合意形成は非常に重要なプロセスだと考えていますが、
武雄市図書館改装では正式な市民説明会は昨年11/15のたった1回で、
なぜか大規模なお祭り週間前日という忙しい日に開催されたことや周知不足もあり、
参加者はわずか23名だけでした。
「衆知を集めてよく考える」機会が無いまま改装されてしまったことが残念です。

芦屋町の公設民営スーパーの件、少し調べただけなのですが、Wikipediaから情報をたどると
今年の6/20に近隣にあるマミーズしんえい店という民間スーパーが撤退するという
新たな問題も起きているのですね。公設スーパーの影響がどれだけあったのか不明ですが、
それぞれの地域で起きている問題解決の難しさを感じました。
こういった難しさも今後増えていくでしょうし、しっかりした市民参加が益々重要になると考えています。

長々と失礼いたしました。それでは。

| 金の髭 | 2013/09/18 00:55 | URL | >> EDIT

武雄市立図書館の諸問題

「金の髭」さん、思いのこもったコメントありがとうございます。

最初に、武雄市図書館に対する僕の感想は、ブログに書いた通りですが、核心は冒頭部分です。
我々は、武雄図書館のユーザーになれるのかどうかわかりませんが、ユーザーになったとしても、武雄の未来を作って行くのは僕たちではありません。
思いのある市民の皆さんが、どう行動するかというところでしか、皆さんが感じていらっしゃる課題・問題を解決する術にはなりませんよね。
僕たちは、所詮部外者。思いを持つ皆さんの応援団にはなれても、解決の主体者にはなれません。

見上げるような書架、前日に行った指宿では、高齢者の皆さんなどの安全を考えて全部降ろしてありました。
今日、ブログにアップした写真の通りです。
ただ、利用者の一部からは、上部の棚にも配架して欲しいとの要望があるとか。圧倒的な存在感って、魅力ですよね。
やるとすれば、安全面等に十分配慮して行うのは公的施設の使命ですよね。僕は、ちょこっと見ただけですし、専門家でもないので軽々に判断は下せません。

今日、芦屋町の公が建物を建てたスーパーマーケットにお邪魔しました。合意形成に大きなエネルギーを割いていました。
武雄市のことも話題となりましたが、行政関係者の目にも異常と映っているようでした。
十分な情報を持ち合わせていないので、簡単に武雄の是非をコメントできませんが、民主主義崩壊の時代といった言い方もされる今ですから、そこにコストをかけなければならない時代だと認識しています。

いろいろご苦労が多いことと思いますが、武雄の図書館が市民文化揺籃の拠点として、市民の皆様と一緒に時代を開いて行かれることを祈っています。

| 管理者 | 2013/09/17 22:48 | URL | >> EDIT

情報提供など

ハンドルネーム「金の髭」と申します。
この1年武雄市に関する諸問題を追いかけており、
ブログやツイッター等で情報発信を行っております。
様々な方の武雄市図書館視察記も読んでいるのですが、
やはりどうしても見た目と雰囲気、来館者数だけに流されてしまうのか、
その「実」にまで目を向けて下さる方は少ない印象です。
そんな中、三島議員が良い部分、悪い部分を冷静な視点で考察して
記事を書かれているのを見て、大変嬉しく思いました。

私は武雄市図書館については、市民を欺いて進められた
異様な改装経緯なども含め、色々と問題があると考えております。
特に最大4.6mもある巨大書架の危険性を重く見ており、
利便性の低下だけでなく、職員や来館者の命が危険に晒されていると考えています。
CCC社はあの東日本大震災の被災地である、多賀城市の
ツタヤ図書館計画でも同様の巨大書架を提案しており、
図書館運営のノウハウどころか、基本的な防災意識にすら
欠けるのではないかと考えており、企業の資質を疑問視しています。

武雄市図書館に関する情報や私の意見の概要は、こちらの記事にまとめておりますので、
もしよければご一読いただければ幸いです。
  http://goldenhige.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-8a95.html

バックヤードの削減についてですが、樋渡市長は各地の講演会などで、
  「広すぎた事務スペースを市民に開放した」
  「稼動面積を1.4倍に増やした」
などと説明しています。実際には開架面積を
1140平米→1572平米にしただけで、その代償として
閉架書庫を無くし、事務スペース等を大幅に削っただけです。
その開架部分についても蔵書配置密度は従来の約1.6倍という
異常な高密度となっており、その表れがあの危険な巨大書架です。
本来、閉架書庫も事務スペースも重要な「稼動面積」であり、
このような詭弁を許すべきではないと考えています。
樋渡市長の説明は、万事において我田引水の詭弁的表現が多く、
政治家としての真摯な説明姿勢があまりにも欠落しすぎていると考えております。

三島議員のように、市民本位の冷静な視点で
物事を考えて下さる方々が増えることを願っています。
ご活躍をお祈りしております。

| 金の髭 | 2013/09/17 14:03 | URL | >> EDIT















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