北三瓶は熱い!~山村留学センターと北三瓶小学校

どこにも熱いキーマンがいます。
大田市山村留学センター「三瓶こだま学園」には矢田さんという、昭和12年生まれ、もう数年で米寿を迎えようとする方が熱く語ってくださいました。
そういえば、矢田さんのお名前、千里さんです。数十年先も見通す慧眼の主です。

その手ごたえを得て、当時の熊谷市長に掛け合ってできたのが現在の施設だとか。よくぞこんな立派な施設を(^^;;
矢田さんは、ここがなかったら、地域の今はなかっただろうとしみじみと。その通りだと思います。
ここの留学生は1年単位で受け入れ、2㌔の距離にある北三瓶小・中学校に在籍し、センターから通学しています。
昨年1年の行事等のビデオを見せていただきましたが、余りの中身の濃さに驚きました。毎週土日には何かしらの行事をやっている。
今年の留学生は9人、これに指導員が2人と食育担当職員、市職員のセンター長がサポートしながらです。
存続やいかに
そもそも何故調査に訪れたのか?奄美大島の宇検村が親子留学を行い、母親とともに7人の小中学生が来ていると聞いたからです。
学校は、地域存続の最も大切なインフラだと思っていますが、少子化と財政逼迫の波に抗しきれず、統廃合が進んでいます。勿論、教育効果という言葉とともに。
今、県内中山間地域の高校は魅力化事業に取り組んでいます。小中学校も地域も、そんな危機感を持っていると思うのですが、実際に行動を起こしているところは少ない。
以前、学校図書館の様子を見るため北三瓶小学校を訪ねた際、山村留学の話を聞いいていたのを思い出して訪問しました。
長い目で見ると、必ず人は育つと思うし(現に育っている)、地域にとって素晴らしい財産になるだろうと確信はできましたが、大田市でこの地域だけに数千万の予算を投入しつづけることに、多数の市民の理解を得続けることは至難だろうと思いました。
どう、事業を継続発展させるのか、きっと待ったなしに近い局面だろうと思います。時代は来ていますが、それをどう誘引するのか、強力な発信が必要ですね。
図書館が熱い北三瓶小学校
熱い思いを後に残しながら訪ねたのは北三瓶小学校。
図書館はどう進化したのか?活用教育は進んでいるのか?子どもたちは育っているのか?折角の機会であり、そんな様子を見たいと訪ねました。


この写真、わかりにくいかもしれませんが、とても居心地のいい、子どもたちが足を運びたくなる図書館です。パート司書ですが、ここまでやるかってくらいです。
先日、松江南高校図書館に知人を案内しましたが、余りの居心地のよさそうな空間にうっとりしていましたが、ここもですね。
あっ、大切なこと。冊数ばかりではないと思っていますが、今年9月までの平均貸出冊数は、6年生が52冊!!全校平均が76.9冊。
先生方と司書が連携して、一人一人の子どもたちをしっかりサポートしている様子が伝わりました。

三瓶ももうすぐ錦秋を迎えます。走りを少し。

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| 学校教育 | 01:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑