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「科学的」と「科学主義的」違い

 札幌から東京へ。今夜は秋葉原。金曜日だから尚更?不夜城のような雰囲気です。

「科学的」と「科学主義的」違い
utida.png  千歳からの帰途、読みかけの本と資料をカバンにしまい、内田樹著「修行論」を読み始めました。今半分ほどですが、一気に読ませる力があります。
 この本を読むきっかけは、桜江町の反田さんの圃場見学会の折、彼のプレゼンのここに書かれた「科学的」と「科学主義的」違いを引用した話に手を打ったからです。

 反田さんは、自然栽培の信じられないような、いや、多くの人は信じようとしないが、無投入だからこそ生命力が強く、収量を確保しながらいい野菜ができる。これは極めて科学的だと。
 一方、省力化や多収化実現には近代農業でなければ無利、と考えている多くの専門家や農家は、そんなことは今の農業科学からはありえないし、あったとしても、移行するリスクは高すぎると思っている。それは、「科学主義的」だと。
 著者は、自己の知的射程の有限性の知覚のことを「科学的」と呼ぶべきだろう。そして、今ある計測方法で考量できないものは「存在しない」と決めつける退嬰的態度は、「科学主義的」と呼ぶべきだろうと。

「額縁の決定」
 もう一つ、瞑想と身体を考察する中で、壁と絵の間に介在する額縁について書かれています。そのことについて、一つの寓話が象徴的に語られています。
 二人の画家がどちらがより写実的な絵を書けるか競うことになった。一人が葡萄の絵を完成させたら、鳥が来て書かれた壁の葡萄をついばんだ。その画家は自信満々に「さあ、君の番だ」と振り返った。
 しかし、一方の画家の書いた絵には覆いがかかっていて見えない。苛立って「その覆いを早く取りたまえ」とせかしたところ、それは書かれた覆いだった。

 これで勝負は決した。もしかしたら、葡萄の絵のほうがより写実的だったかもしれないが、葡萄の画家が「絵」に対する固定的な観念を持つがゆえに、「本当に存在するもの」を正しく見ることができなかった。
 彼の下した、絵というものの固定概念に基づいた「額縁の決定」は、必ずしも客観的な現実観察に基づくものではなかった。額縁の決定は「待ったなし」に切迫してくるために、私たちは定型的な思い込みに簡単に屈服してしまうのだと。

 科学主義的なものは、自分に固定的概念を作っていますよね(^^;; 今日も、ある所で懇談しながら自分の狭量さに赤面。
 現実を現実として素直に受け入れる。簡単そうですがなかなかできません。
 あるがままに自然体で生きる、修行を積んで目指すところって、そんなところかも。
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旗印としてのハルユタカ~委員会現地調査2日目

140828ebetu2.jpg  北海道は秋です。ナナカマドの実も色づき始め、もう秋の気配。雲の様子も違いますし、空気が澄んでいる。
 ガイドさんのお話では、昨日の朝は、ストーブが欲しかったとか。だって、朝の気温が11℃だったとのことですから。
 そんな秋の気配の中での現地調査。恵庭の産直市場と江別の製麺所にお邪魔させていただきましたが、やっぱり人なんですよね。そして、思い続けることができるかどうか、、、

140828ebetu1.jpg旗印としてのハルユタカ
  熱気あふれる社長自らのプレゼンが終わると、思わず拍手が沸き起こりました。県議会の現地調査で、プレゼンが終わって拍手が起こるって、経験がありません。
 江別の(株)菊水さんでの出来事。消滅しかけていた品種、今でも産出量は北海道産小麦の2%。それだけ、生産性が低く作付け困難なハルユタカをブランディング。
 麺類の北海道でのシェア4割。全国での売り上げ3位。年商80億円近く。ハルユタカの占める割合は聞きませんでしたが、会社や地域のブランデングに位置づけたことに先見性と時代を読む目があるなあと。

 きっかけは、異業種交流の基盤となった江別経済ネットワーク。ここには農業生産者を含む産官学の個人が参加した。
 中心になったのは4人。共鳴者が増え、40人がラーメンプロジェクトに参画。こんなものを作りたいの声から、ラーメンに限定せず、江別小麦麺でブランド化。
 横串がないと物づくりはできない!食育という切り口から子供たちも動員し地域みんなでものづくり。小麦サミットなども含めて地域が燃えています。

改めてわか者、よそ者、ばか者
 足元には、きっとそんな素材がありますよね。でも、地域ぐるみでブランディングというところまで可能にするような人の生かし方ができていないかもと。
 新しいものを生み出す3つの力。わか者、よそ者、ばか者はよく聞くフレーズですが、それに加えて、若者の頭、よそ者の目、ばか者の心と。ばか者は壁を打ち破る力。江別では、行政がばか者になったと。

欠品防止システム「さんちょ」
 地の利だけではないよなあ。だって、営業は冬季間を除く4月5日から11月16日までの226日。商圏としては、人口8万弱の恵庭市がメイン。そこでの売り上げは3億円に迫ろうとする勢い。
 従業員は、7.5ヶ月のパート労働と季節労働の失業保険という厳しい労働条件にあるのに、近隣の産直市をはるかに凌駕するこの実績。
 何が成功に導いているのか?95%を超えるリピート率が答えだろうと思いますが、顧客満足度が高い。それを作り出す象徴は欠品防止システム「さんちょ」だろうと。

 委員から、近隣スーパーも産直コーナーなどで競合するのでは?との問いに、まだ始まっていないとの答えと、インショップは、店長の考え方によって180℃変わると。
 確かに。スーパーでは、そのお店の戦略は店長が決める。全店で同じ戦略で進めるというものではなく、地域性や店長の考え方が重視され、一夜にして方針が変わると。
140828ebetu3.jpg ここも、人次第ですよね。昨年9月、福岡県芦屋町のマーケットを視察しましたが、経営トップの考え方もですが、店長次第だなあって。

  夕食は、久しぶりに行った、恐らく35年ぶり?のサッポロビール園。
 確か、あの時には大ジョッキ3杯とか軽く飲んだような薄い記憶が。
 今日は、中ジョッキでやっと3杯。ジンギスカンもほとんど野菜だし(^^;;
 でも、行けたことに感謝!!! (^0^)/

| 議会関係 | 22:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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消費者は安いほうがいい!?

 とっても濃い社長さんでした。で、中国での会社の設立ノウハウ、そうなんだけど、、、

2014082716170001.jpg   7軒の農家で06年に立ち上げた株式会社の農事組合法人。声をかけた農家は14件、設立までの1年に次々と脱落し、残った半分は予想していた仲間。
 一番の動機は、高齢化と後継者の不在。江別市で訪ねた会社の周りの農家担い手の平均年齢は65歳。後継者がある農家は20%。
 でも、そこで立ち上がるのは至難だろうし、正直凄いの一言。

元気の象徴
 元気の象徴を二つ。
 ひとつは、新しいことを提案すると最初の7軒の仲間は反対するか躊躇する。その判断は、独断か若い世代による未来開拓部(?)に任せる。
 雇用も、7軒の後継者2人に任せ、何も口出ししない。現場で働く彼らと馬が合わなきゃうまく運ばないだろうと。人事担当課が採用を決める人事制度にも可笑しいんじゃと。

 二つは、中国からの研修生の帰国後の受け皿会社設立にかかるエピソード。
 会社認可にかかる担当部局が5つ。それぞれ飲み会を。左の胸ポケットには1000元入りの封筒。右の胸ポケットには500元入りの封筒。
 中国側の部下がトイレに行けば一緒にトイレに行き、右のポケットの封筒を渡す。その上司が行けば、何気なくトイレにたち、左ポケットの封筒を渡す。
 これで認可される上、格段に早くなる。申請後、棚上げ状態が半年・1年続く日系企業がある、ことによったら不認可になるこだってある中で。
 これって、噂話かもしれませんが(*^^*)

 TPP、あまり歯牙にかけていないようでしたが、国には輸出環境の整備にもっと力を入れて欲しいと。

消費者は安いほうがいい
 最後に、玉ねぎの収穫が始まりつつある圃場が車窓に広がっていました。
 でも、雑草が見えないんだよね。これって怖くない?って思いました。
 収穫されたキャベツに白い粉の固まりが随所に見え、思わず指でこすりました。そしてこれは石灰ですか?って聞くと、それは農薬の残留物だろうとあっさり。

 他の委員が無農薬でやらないのか?って聞くと、そんなのは消費者が求めていない。消費者は5円だって安いほうがいいんだと。
 今の農業理論からすれば、手のかかる野菜を数十ヘクタール規模でやろうとすれば、科学肥料、農薬、除草剤は必須です。しかも経済に乗せようとすれば。
 でもね、桜江の反田さんは一家族で17ヘクタールの農地を無肥料無農薬で、美味くて立派な作物を作っている。規模的には遜色なし。なんですが、、、

 農産物のお土産、買う気力が失せました(^^;;

| 議会関係 | 22:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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今日から県外実地調査です

 今日から北海道に農水商工委員会の県外実地調査です。

 「競争力のある産業の育成について」とのテーマで、食品製造業を中心に、マーケティング力の強化、幅広い分野との連携、人材育成などについて江別市の2つの会社、恵庭市の会社と市役所、札幌市中央卸売・場外市場の調査が予定されています。
 委員会は29日に帰途に就きますが、僕は新千歳空港から東京に。東京では、健康な身体づくり、食育、精神医療関係者との懇談・意見交換を予定しています。

 今回は、パソコンは持参しないことにしています。
 北海道のホテルでは貸し出し用PCはありませんが、インターネットコーナーがあります。東京のホテルには貸し出し用PCがあるようですが、さて、、、

 では、行ってまいります。

| 議会関係 | 07:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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小中学校図書費、がん対策条例改訂

 断続的に会議や懇談等。こういうのって、あまり嬉しくないですよね。

 今日は、昨年度普通会計決算の概要について説明を受ける全員協議会。会議自体は40分で終わりましたが、その他の会議などが6件入っています。
 その合間の時間に資料を読んだり、ブログを書いたりできるので、有難いといえば有難い。週末に東京で調査活動を予定していますが、そのお土産も買う時間があったし。

小中学校図書費、予算措置は半分
 会議が始まる前、ある市議さんから資料をお願いされていた「市町村小中学校図書費」について、市町村に問い合わせて集計した結果を報告、説明いただきました。
 島根では学校図書館を活用した教育が広がりを見せる中、学習用資料の充実も大きな課題となっていますので、この結果にはちょっとびっくりでした。

 学校図書館図書費は、学級数に基準単価を掛けた金額で地方交付税の中に算定されていますが、交付税の性質上、使途に縛りがあるわけではありません。
 また、学校図書館を活用した教育の環境を整備するためには、司書の人件費であったり設備費なども必要となりますから、単純に単年度の措置状況で比較はできませんし、同じ単元の授業をするための資料は、規模によって変わるわけではありません。
 にしても、算定されている交付税額の半分(平均して)しか措置されていないのは、寂しすぎるよなあと思います。

 そういう中で、算定の3倍前後を措置している海士町や邑南町、2倍近い飯南町は、小規模校が多いということはあるにしろ、人づくりに力を入れてることが表れているかも。
 市町村議員のみなさんには、教育予算や学校に措置されている予算なども鑑みながら、取り上げて論議して欲しいものだと思いました。

2014082614010000.jpgがん対策推進条例改正
 9月議会を目指して、島根県がん対策推進条例改正作業が進んでいますが、今日はその骨子(案)を見せていただきました。
 関係者との協議を踏まえて作業が進められ、新たに県の責務や県民や関係者の役割、小児がん対策の推進、就労支援、がん教育の推進などが盛り込まれる予定です。

 ある関係者は、県民にもさまざまな意見をお持ちの方があることでもあり、県民の役割を規定するには慎重であるべきでだと仰る方もあります。
 私も、自己免疫力を高める栄養療法など、医療分野のサポートが得にくい手法で克服しようとしている皆さんがいらっしゃる現状もあり、そうした皆さんへの風当たりが強くなるなど肩身の狭い思いを感じることのない配慮も必要だと思います。

 価値観が多様化する時代。医療分野も例外ではありません。県民一人一人 の幸せの実現にどう寄り添い、支えるのかを大切にしたいものだと思います。

| 学校図書館・公共図書館 | 14:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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